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子育てQ&A

先輩パパママや専門家が、子育てについての悩みにお答えします。

子育て幼稚園に入って単語は増えつつあるけど、会話は全くできません。 療育に通って2年になりますが…。 いつかは話せるようになるのでしょうか? S・Yさん(3歳児のママ)

 

運動発達とことばの発達をよく見守って

情報量が限られているので、ここでは、一般論としてお答えいたします。
子どもの発達は、その一部分(ことば)だけで判断することはできません。乳児の場合は、運動発達等が判断の基準となります。乳児の段階で「首の座り」「お座り」「つかまり立ち」などが通常の月齢で身に付いたのであれば、ことばもそれなりに発達してきます。例えば、ことばが出る前の「イヤイヤ」「バイバイ」などの動作や、「パパどこ」と聞くとパパの方を見る等の行動があります。そのような、ことばに関連する行動がどの程度できるかが判断の指標になります。つまり、喋らないけれど簡単なことばの理解(内言語といいます)が育っているかということです。

S・Yさんのお子さんは、1歳から療育に通ってらっしゃるので、お子さんに何らかの気になる点があっての事と推測します。一般論としては、男児は女児に比べてことばが遅いと昔から語り継がれています。このことは、発達の性差として世界共通のようです。
乳児の時に、運動発達が通常よりも2 ~ 3カ月遅れていたならば、全体的な遅れの可能性が考えられ、これはゆっくり発達するタイプの子どもといえるでしょう。
もし、運動発達が通常通りで、ことばが出ないようならば、脳機能の問題を考える必要があります。その場合は、より詳しい発達検査をして、子どもさんの得意な部分・不得意な部分を明確にして、得意な部分を伸ばしていくことをお勧めします。

 

 

●アドバイザー
高橋圭三先生
松山東雲女子大学 教授
博士(医学)、教育学修士(障害児教育)、NPOKuruKuru副代表。これまでに埼玉県発達障害支援センター(センター長、知的障害者更生施設(施設長)香大附属養護学校(小・高等部主事)を務める。

子育てに関する疑問質問はこちらから

子育てQ&A一覧

子育て子どもが園で起こった嫌なことを「先生に伝えておいてー」と、 泣き付いてきます。親はどこまで先生に伝えるべきでしょうか? 言い過ぎるとモンスターママさんになりかねないのでは…。 しかし本人では解決が難しいと感じることは、大人が間に入っても いいものでしょうか?どの程度なら先生に伝えるべきか悩んでいます。

 

トラブルのときが親も子も成長するとき

私が直接にこの悩みを相談されたのであれば、あなたにお尋ねしたいことがあります。
それは、①お子さんと先生との関係ですが、お子さんは常に先生に何でもお話するほうですか? ②園で起こった「嫌なこと」とは具体的にどんなことですか?
③「モンスターママ」になることへの懸念が感じられますが、あなたは代弁者になって伝えることをどう考えていますか? などです。
さて、私が親だったらどうするか。「嫌なこと」の中身をよく聞いたうえで、次のような行動をとるでしょう。
第一に、「それはつらかったね」と受けとめてから、 この「嫌なこと」が園や先生にきちんと受けとめて欲しい内容であれば、子どもに代わって、この子の言い分を伝えます。私は要求することと、いちゃもんをつけることは区別して行動します。先生との信頼関係を築いてきたかどうかが前提です。
もう一つはお子さん自身のことです。お子さんが園で先生に何でもお話できる関係であれば、その「嫌なこと」も正直に話すことでしょう。また、先生の方も、そのことがらに応じて適切に対応されることでしょう。
こうしたトラブルのときが、親にとっても、子どもにとっても成長するときです。親子の対話や先生との対話によって乗り越えて欲しいと願っています。もしかしてすでにお母さんなりに判断しているのかな?日々の悩みをバネにしていただきたいと思います。

 

 

●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て入園してオムツがとれるかと思いきや、変わらず。 園ではお友達がパンツでトイレに行くなか、 我が子は堂々とオムツを持ってトイレに…。 かっこいいパンツへの興味もなく焦るばかり。誘導の仕方や、 トイレに行きたくなる方法を教えてください。M・Tさん(3歳児のママ)

 

リラックスできる環境づくりを

オムツをとる、つまりトイレトレーニングを始める条件の一つに「おしっこの間隔が2時間以上空くこと」というものがあります。これは膀胱が尿をためられるようになったことを意味します。2時間程度の間がないようなら、まだその時ではなく、『おしっこがたまったぞー』という指令を出す脳や膀胱の発達を待ってからトレーニングを始めるので十分です。「○歳だから~できる」ではなく、出産の陣痛が起きる時と同じように自然の時を待つしかない場合もあります。
トイレトレーニングは、歩行や言葉の獲得よりも、さまざまな要素が複合的に絡み合っています。体と脳のほか、社会的・文化的・心理的な影響も。もしかしたら、お子さんは、『失敗するのは恥ずかしいなぁ』という慎重派かも。『汚しちゃってお母さんを困らせたくないなぁ』という優しさもあるかも。大人は早く発達してほしいと、神経質になりがちで『もう3歳なのに・・・』と思ってしまいがちですが、子どもの行動の裏側にある「~したい、~なりたい」という潜在的な力を見守ることが、オムツバイバイという挑戦への安心感につながり、排泄の自立への近道になります。
トイレへの誘導として大切なのは、リラックスできること。失敗しても決して叱らない、安心して用を足せる環境をつくること。キャラクターを置いたり、シールを貼ったり、楽しい音楽を流したりすることも効果があります。「4歳のお誕生日になったらオムツバイバイできる?」など、きっかけを作るのも手かもしれません。子どもの体の準備ができたとき、環境を整えることが、子どもさんそれぞれに応じた発達のステージになります。

●アドバイザー
影浦紀子先生
松山東雲女子大学准教授
心理子ども学科子ども専攻専門は教育方法学、「保育内容言葉」「乳児保育」「教育実習」等を担当。10歳・3歳の2児の母。近所の公園で子どもと鳩に豆をやるのが楽しみ

子育て手をつないでお散歩ができません。つないでも手を振り払い、1人で走って行ったり、抱っこを要求したり、しゃがみこんでしまいます。「歩いたらオモチャいっぱいのところで遊べるよー。」 など声をかけてもダメ。習慣がないからだと思い、何度もお散歩にでましたが治らず今に至ります。 どうしたらいいでしょう?

子どもの「思い」を受け止めよう

手をつなぐのが嫌で、1人で走り出すお子さんの「ジブンデー」という主張は、わかりやすい自我の発揮です。このように「ジブンデ」には見守ってほしいと、褒めてほしいという意味があるのですから、安全に配慮し、見守りながら、自分で活動する経験を蓄えさせてやったらいかがでしょう。お母さんにとって思い通りにならないと思いますが、その子の「思い」をしっかり受け止めてほしい。誇り高い2歳児のボクには「自分ってすごい」と感じられる体験をたくさんつくってやりたいですね。

つまり内面がふくらんでくる2歳児には、その子の「思い」を受け止めて代弁して「あなたの思いが伝わったよ」と感じさせることが基本です。

あなたが手をつないで散歩したいのであれば、直接お子さんの手をつなぐのではなく、買い物袋など媒介物を利用しての手つなぎの方法もあるので試してみてください。

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 またこの時期は、だだこねも多いです。そんな時は、面倒くさいけれど、はじめに「ダッコ」と要求したところまでバックしてやってやると、行為と自我の2つの要求が満たされて大満足です。発達心理学ではそれを「要求の二重構造」と言います。子育ての知恵も学んで楽しんでくださいね。

 

●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育てお絵かきや文字を書くのが大好きですが、自分なりのペンの持ち方で 書くことが多く、私が気付いた時に直すように伝えると、かんしゃく を起こしてペンを投げたり紙をぐちゃぐちゃに…。矯正用のペンや 鉛筆に変えるか、見守る方がいいのか、絵や文字を見てあげたり 褒めたりする方がいいのか、どうしたらよいでしょう Y・Yさん(4歳児のママ)

 

お子さんの書くことへの興味関心をしっかりキャッチされているのが素敵ですね!「書きたい!」という気持ちが、鉛筆を正しく持てるようになるための第一歩です。矯正用のペンや鉛筆に変えて正し
く持つことばかりに目を向けてしまって、表現する楽しみの中にある言葉の発達や表現力の発達の芽を摘み取ってはもったいない。鉛筆を楽しく正しく持てるようにするにはどうしたらいいでしょう?まずは正しく持つための
機能や経験が十分に備わっているか見てみましょう。
手首や指の筋肉は十分に発達しているか、また「~シナガラ・・・スル」という右手と左手が違う動きができるかどうかも大切です。「こんな書き方をするともっと書きやすいよ」「かっこいいよ」と知らせ、大人や少し
年上のお友だちがゆっくり持ち方を見せてはどうでしょう。正しい持ち方の良さやモデルがわかると自然に身についていきます。
正しい鉛筆の持ち方のユーモラスな唱え方もあります。「①ぱっくん(利き手でOKサインをつくって、机上の鉛筆を人差し指と親指ではさむ)、②くるりん(鉛筆の端を反対の手で持って180度回転させて寝かせ
る)、③ざぶとん、④ぴたっ(中指を鉛筆につけてざぶとんに)」(参照サイト/ Toss大阪みおつくし辻野裕美、2009年)
また、イメージやたとえを使う指導法も有効です。「正しく持ちなさい」というよりは、「クジャクさん(利き手)が毒蛇(鉛筆)を食べてくれるよ~」など(出典/橋爪秀博『正しい鉛筆の持ち方ができるクジャク法』
アットワークス、2011年)。
書きたい、表現したい、伝えたいという思いをたっぷり育みながら楽しく正しい持ち方に導きたいですね。

●アドバイザー
影浦紀子先生
松山東雲女子大学准教授
心理子ども学科子ども専攻専門は教育方法学、「保育内容言葉」「乳児保育」「教育実習」等を担当。10歳・3歳の2児の母。近所の公園で子どもと鳩に豆をやるのが楽しみ

子育て子どもに注意したり叱っても、言うことをきいてくれません。妻(母親)が言うほうがよくきくし、母親を好きなことが伝わってきます。 私は仕事から帰って短時間でも積極的に遊び、休日も一緒に遊んでいますが、関わる時間が少ない分、言うことをきいてくれないのでしょうか? 日頃子ども目線で遊び過ぎてしまっているから、言うことをきいてくれないのかなとも…。 注意の仕方や日頃の関わり方のヒントを教えてください。F・Sさん(3歳児のパパ)

聞き上手のふれあい人に

この子育て相談ではじめてのお父さんからの悩み。正直いえば、とてもうれしかったです。悩みがあるというのは、もっとよくしたいという気持ちのあらわれだからです。では、どうすればよいか。
まず第一は、親子のからだのふれ合いを大事にすることです。昔からよくあるように、肩車やお風呂の中でのふれ合いは、子どもにとっては理屈抜きで愛を感じることでしょう。「早く寝なさい!」と言うよりも、おふとんの上のプロレスごっこのほうが子どもはよろこびます。このような安心感とぬくもりが感じられたら、言うこ
とも聞けると思います。

第二は、親は聞き上手になることです。子どもの言い分をじっくり聞いてくださいね。子どもは聴きとられるよろこびをたっぷり味わうと素直になってくれるでしょう。
「お父さん、見て見て。ねえ、聞いて」ことばと自我の3歳児は、小さな意思を持っています。自分だけしゃべりまくる父親は子育ての下手な人です。
子どもと一緒にいる時間が短くても、濃密な時間を作ってくださいね。子どもを認め、時にビシッと叱る父親。子どもにとって、大好きなお父さん間違いなし。これはひとり親で奮闘中のお母さんにも言えそうです
ね。ファイト!

●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て男の子2人ですが、下の子が生まれてから、お兄ちゃんのやきもちがすごいです。自分のことはできる年齢のはずなのに、いつまでも赤ちゃんがえりをして泣き叫び、なんでも「ママ手伝って」と甘えてきます。 親の方も育児疲れで余裕がなく、イライラしてしまいがちで自己嫌悪になります。どう対処したらいいでしょうか。(3歳・1歳児のママ)

寂しい気持ちを理解し、上の子と過ごす時間を作ろう

子どもは自分が大切にされていると感じられなければ自信をもって生きていけません。どの生き物もそうですが人間の子どもはとくにそうなのです。だから20年近くもの長い子育て期間があり、保護者がそばにいて愛情を注ぐのです。
その発達過程には良いことばかりではなく、一見すると悪く見えることもたくさんあります。「だだをこねる」「おもちゃを独り占めする」「力ずくで奪いとる」事例の子どもさんのように「赤ちゃんがえりをする」「下の子をライバル視する」などです。このような場合、保
護者は不安になりがちです。保護者にとっては手がかかりますし、下の子もいるので困ってしまいます。でも、これらの姿は自然で順調な育ちであることを理解してほしいのです。
年齢の近いきょうだいは、保護者の愛情をめぐるライバル同士でもあります。上の子にしてみれば、これまで周りの人の愛情を一身に受けてきたのに、それが下の子に向けられるのですから、寂しくなるのも当然です。この気持ちを受け止めてあげることがとても大切
になります。本人が悪いのではないのですから強く叱ったり、我慢させ過ぎない配慮が必要です。
時間ができたときに上の子を抱いたり、お話したりなど一緒に過ごすようにしたらよいです。それで解決するとはかぎりませんが、少なくとも悪くなったのではありません。誤解のないようにお願いします。

●アドバイザー
児嶋 雅典先生
松山東雲女子大学人文科学部
心理子ども学科子ども専攻
小学校の教師になるつもりが、
保育の面白さに気づいてすでに30年。
今も保育は全ての教育の基本という思いは変わらない。

子育て公共の場や病院など、静かにしてほしい場所に連れていくと、いつも走り回ったり泣きわめいたり、騒いで困っています。子どもにはどう言って聞かせたらいいでしょうか。また周りへの配慮のポイント、気遣いはどうすればよいでしょうか?(4歳 男の子のママ)

「困ったちゃん」は発達途上人

我が子がこんな「困ったちゃん」の行動をとったら、母親としてはなんとか静かにさせなければと思って、あせる気持ちはよくわかります。他人の目を気にして、「ホラ、他の方に迷惑でしょ。静かにしなさい」と強く叱るかもしれませんね。それでも言うことをきかなかったら周りを気にして、時には声を荒げることもあるでしょう。
ところで4歳であれば、ここで走りまわりたいけれどもガマンすることができる年齢です。また公共の場では静かにというルールの意識も育っていることでしょう。それ故、子どもの欲求表現があっても、大目に見ていい時と、ダメ! と言わなければいけない時があります。ただし、子どもをたたいたり、声を荒げるのではなく、コーナーでクールダウンさせたり、室外に連れ出し真剣に向き合いたいですね。子どもさんはその真剣さに、いつもと違う重要性を感じることでしょう。
とは言ってもあなたには周囲の目が、「しつけ一つできないお母さん」といっているように映るかもしれません。が、子育ての先輩たちはこうした修羅場を経験しながら親になってきたのです。常々子どもを信頼して見守る親のまなざしを大事にしたいですね。私たちもこうした「困ったちゃん」を抱えて悩んでいる子連れママを見かけたら、みんなでサポートしてあげる知恵とつながりをつくっていきたいものです。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て息子が4歳になる少し前から、どもり始め、この半年間ひどくなったり、気にならなくなったりをくり返しています。「私がキツく怒りすぎたせい?」と思ったりもしますが、どのようなことに気を付けて接したらいいですか?(4歳児のママ)

子どもが話し方を気にせず安心して話せる雰囲気づくりを

4歳くらいになると、食事や排せつなど様々な面ではほぼ自立し、大人の言葉もほぼ理解してやりとりができるようになりますので、ついつい期待が大きくなって叱ってしまうということもあるかもしれませんね。ママの目からは「できる」と思えることでも、精一杯頑張ってやっとできていることも多く、失敗にも大切な意味があります。
これは言葉の面でも同じことで、今はまさに失敗に学びながら上手に話せるようになっている時期。スラスラと話せないことはどの子にも当たり前にあることです。話し方を気にしすぎずに安心して話せる雰囲気を作り、子どもの言葉の背景にある思いを考えながら、話をさえぎらないようゆったりと耳を傾けてください。返事や話かけはゆっくり・はっきりとした言葉を心がけましょう。言い直しをさせたり、何度も聞き返されたりすると、子どもは焦りや緊張でさらにスムーズに話せなくなり、失敗してしまったという思いを強くしますのでできるだけ避けましょう。
また、保育園・幼稚園にも言葉がスムーズに出ないことが気になっていることを伝え、園と家庭とで協力して言葉の環境を作れるとなお良いと思います。安心して話せる環境や人との関係の中で楽しいコミュニケーションをたくさん重ねることがとても大切です。

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●アドバイザー
青木弥生 先生
松山東雲短期大学保育科 准教授
専門は発達心理学で、保育所実習も担当。子どもの育ちと一緒に変化・成長していくパパママに関心を持っています。二児の母。

子育て年中クラスの男の子の母親です。この子は幼稚園での様子をほとんど話してくれません。お友だちの話題も出てこず、一人で遊んでいる様子。友だちと遊んだり、関わったりする機会が少ないのではないかと心配しています。A・Hさん(4歳児のママ)

まずは肯定的な子ども理解を

「幼稚園に入園したらお友だちと遊んだり、子どもから楽しい話をいっぱい聞きたい」と思っても、そう簡単にいかないことがありますね。確かに幼児期では、夢中になって遊びきる生活が大事です。その際、発達の源である3間(仲間、時間、空間)は欠かせません。ただ、親の思いが強ければ強いほどうまくいかないものです。ではこの場合、どう考えたらよいか。
まず、お子さんは一人で遊ぶことが出来ると発想を変えてみませんか。子どもの行動を否定的にとらえるのではなく、肯定的な子ども理解ができるようになると、同じ景色がきっと違って見えますよ。それから子どもは楽しいことがあると、自分の方から話したがるものです。聴きとられるよろこびをたっぷり与えてください。
ところで、お子さんの幼稚園における生活ぶりはどのようにして情報をキャッチしていますか?園の行事に参加するとともに、日頃の人間関係などは先生との交流を通して知りたいですね。子どもは子ども集団の中で育ちます。しかし、私の出会った子どもの中には、園のことをあまりしゃべらないけれど、個性ゆたかな子どももいました。彼の得意なことを認めて、あなたはあなたのままでいいよ、そんな気持ちで接したいものですね。
A・Hさん自身、時には弱音をはきながら幼稚園のママ友や地域で子育て小組の仲間ができることを願っています。「してほしいこと」は、まず親がして見せることです。動けば人に出会います。日々の悩みを日々のバネにしましょうよ。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て3歳の娘は食事にとにかく時間がかかります。途中でウロウロしたりするので、片づけようとすると「まだ食べる」といって2時間ほどかかることも。もう少し早く食べてもらいたいですが、どうすればよいでしょうか。(3歳児のママ)

食べるペースや満腹感を感じる量は人それぞれ。ゆっくり食べるのも、お子さんなりのペースなのでしょう。時間をかけると、よく噛むことで脳が活性化されたり、唾液の分泌が促されて消化促進の効果があったりと良いこともあります。しかし2時間は長いので、30~40分をすぎ、遊び食いやダラダラ食いになったら終わりにしてよいと思います。
母子健康手帳にある「乳幼児身体発育曲線」にお子さんの発達状況を記入してみて、正常範囲に入っていて順調に体重等が増加し、体調や機嫌もよいようであれば、少食でも栄養量は足りていると思われます。もうちょっと食べさせたい、食材がもったいないという気持ちもあるかと思いますが、最初から十分量を盛り付けて全部食べさせようとするのではなく、少なめに盛り付けて、おかわりさせるようにするとよいでしょう。
また、外遊びなどでしっかり体を動かして、お腹をすかせましょう。献立も好きな料理が出ると食が進むものです。丼やカレー、炒飯やピラフなども一度に食事が進みます。食べる時に、テレビがついていたり、近くにおもちゃがあったりすると気が散ります。椅子はしっかりと机に近づけて座ると、立ち歩きしにくくなります。「これを食べたらデザートにしようね(〇〇して遊ぼうね)。」というように、食後に楽しみがあることを伝え、励ますことも有効です。
3歳という年齢を考えれば、甘えを受けいれながら、温かく励まし、時には手伝いながら、楽しく食べられる会話や雰囲気作りを心掛けましょう。小学校入学前には、時計を意識しながら食べる練習もしておくと、学校給食にもスムーズに対応できることでしょう。

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●アドバイザー
香川実恵子先生
松山東雲女子大学 准教授
心理子ども学科子ども専攻大学で「子どもの食と栄養」、「生活」、「教育実習」などを担当。郷土食の教材化にも取り組む。2児の母。

子育て長男の物欲が、園の帰りも休日もすごいです。例えば、動物園に行くと入口の売店で欲しがり、自販機や遊具を見つけるたびに大騒ぎ。「帰りにね」と言うと遊びもそこそこさっさと帰りたがります。友人の家族と一緒でも同様で、家族以外とのお出かけもためらいます。夢でも「ママお願い〜」とうなされ、我慢させすぎで満たされていない何かがあるかと心配です。楽しく出かけて楽しく帰ってくるにはどうすればよいでしょう。(5歳児・2歳児のママ)

まずは子の「思い」を受けとめること

まるで「ほしいほしい病」のような状態になっているお兄ちゃん。このお手紙だけでも、お母さんのほとほと困っているご様子がよく伝わってきます。この問題の克服には、お子さんの生育史が知りたくなりました。
はじめて授かった男の子。それは可愛いかったことでしょう。推察ですが、その息子が「ホシイ」と言ったら、大人たちが物を少し多めに与えたことはなかったですか?子どもの発達からいえば、3歳後半から4歳頃にかけては、「今欲しいけれど後で」とか「寂しいけれども留守番をする」といったように、~ダケレドモ~スルという特徴があります。つまり、子どもは時間的見通しが持てるようになると、「待つ」ことができるのです。このような時、我慢も大事な経験になります。
ところで、子どもを尊重するとは「思い」を尊重すること。「思い」が汲みとられれば、「自分が尊重された」と感じられる感性が育ちはじめます。子どもの要求はお金で物欲を満たすことではなく、「親と一緒に楽しいことをしたい」ということです。だからお母さん自身、多少の演技をしてでもいっしょに楽しみませんか。一時的に修羅場があっても、子どもの「思い」を受けとめることから始めましょうよ。
瀧村有子さんの絵本『ちょっとだけ』(福音館書店刊)の語りきかせをおすすめします。

●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て本人いわく、幼稚園では頑張っているようで、その反動なのか家でのわがままがすごいです。思い通りにならないと泣いて怒り、ぎゃーぎゃーとまりません…。その時こちらはどうしたらいいのかなぁと思っています。(4歳児・6歳児のママ)

ママも素直な気持ちで子どもの気持ちに寄り添って

外で気を張って頑張って、家に帰ってくるとホっとして大好きなお母さんにわがままを言ったり文句を言ったりということは、多くの人がやってきたことかもしれません。私もかなり大きくなってから、つい母に暴言を吐いてしまったり、母から「外では頑張ってるのかもしれないけれど、家でもちゃんとしなさい!」と言われたことを思い出します。
幼稚園の4歳児クラスでは、友達と一緒にいろんなことに挑戦して自信をつけ、苦手なこともがんばってやってみようとする姿がみられます。仲間意識が高まってくる時期ですし、友達との競争心や自我の確立によるプライドも高くなってきて、がまんすることの耐性がついてくる時期でもあります。一方でまわりの大人は、お子さんの心の中のつらさを理解し、がまんしすぎないように注意することも必要です。
もしも家で泣いている時には、お子さんの主張を受け止め、お子さんの気持ちに「共感」してあげてみてください。4歳のお子さんは、相手の感情を理解し共感性が生まれる時期でもあります。お子さんが落ち着いたところで、次にお母さんの素直な気持ちも伝えてみてはどうでしょうか。「君がそんなに泣いたらお母さんも悲しいよ」「温かいうちにごはんを食べてくれたらうれしいな」と。

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●アドバイザー
直井玲子先生
松山東雲女子大学人文科学部
心理子ども学科子ども専攻
保育者養成校で教えながら、子どもや女性のための「演劇教育」や「インプロ(即興劇)」の実践研究をすすめている。

子育て人見知りがひどくて、幼稚園に通い始めてずいぶんたちましたが、なじめていない様子…。お友だちとうまく関われないことが心配です。親はどのように関わって、見守ればよいでしょうか?(4歳児のママ)

人間関係を自覚しはじめる4歳児

乳児期、子どもたちは何かをやったり発見したりするたびに、必ず大人を振り返って確かめてきました。それによって認識力を育ててきたわけです。
幼児期になると、いちいち大人を振り返ったりはしませんが、ひとまとまりの活動のあとでは、やはり確認したい気持ちをもっています。
「誇り高き3歳児」は、自信満々の世界に住んでいます。何でもやってのける一丁前の3歳児の姿は、ひとりよがりの自信家のようにも思えてなりません。
一方で「自分をふりかえりはじめる4歳児」は、自分をふりかえって「すごいね」と言われたいが、そう言われるための手だてがなかなか見つかりません。自分で納得できなければ、自信を持ちきれないのです。他人に見られている自分についての意識が成立してくるにつれて、他人に見せたい自分の姿と、見せたくない自分の姿とが区別されてきます。この恥じらいと、はにかみの感情は、自我の発達と深く関連し、人見知りにもつながっているように思います。
このように考えると、お子さんの人見知りは、人間が生き、成長していくうえで、大事なものといえるでしょう。親としては、人見知りという体験の重要な意味をとらえ直し、見守りませんか。4歳児の「イヤ」は友だちと関わりたくないという意思表示ではなくて、「できそうに思えないけど、どうしたらいいの?」と、迷っている状態と受けとめましょう。
4歳児の自我は、周囲からの期待に応えつつ、誇りある自分を目指そうとしているのですから、今は友だちとの関係を築こうとする試行錯誤の時期ととらえて。お子さんに人と関わる心地よさをたっぷり伝えてみませんか。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て娘はパパの事が大好きなのですが、最近パパをたたいたり、あいさつ しなかったりと反抗的な態度を取ります。でもパパがいないときは さびしいようで、「パパは?」と何度も聞きます。もっとパパに対する 態度を直して尊敬してもらいたいのですが、どうすればいいでしょう(2歳のママ)

2歳前後の子どもは分かりにくいですね。おそらく本人も困っているのだと思います。自分の思いはあるのに、それを表現する方法(言葉)が少ないのですから。
さて、娘さんのことですが、この頃の育ちとしては、とても自然な姿です。こうした行動の背後には、自覚はないにしても「何を言っても、どんなことをしても、パパが自分を嫌いになることはない」という確信があるのだと思います。つまり、この「反抗的な態度」は、親しい大人にだけ見せる姿なのです。ある種の甘えや依存であり、安心しているからこそ「反抗的な態度」をとれるのです。
こうしたことは乳幼児期にはよくあります。隠れるのは不安だが、見つけてもらうのがうれしい「かくれんぼ」、高く上げられるのは怖いが、親しい大人がしっかり受け止めてくれるので安心な「たかいたかい」、一人だと怖くて聞けないが、大人の膝でなら安心できる怖いお話。これらは依存しながら自立する子どもの発達のメカニズムを示しています。自分から冒険したり、自立するためには、困ったら間違いなく助けてくれるという安心(依存)が必要だということです。
ですから、娘さんがパパのことが大好きなのは間違いありません。パパをもっと好きになってもらうには、以上のような考え方を理解することに加えて、家族がパパのことを肯定的に見ることです。その様子を娘さんが見ることで、さらにパパのことを大好きになると思います。私も家族からそう見てもらえるとうれしいのですが…。

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●アドバイザー
児嶋 雅典先生
松山東雲女子大学人文科学部
心理子ども学科子ども専攻
小学校の教師になるつもりが、
保育の面白さに気づいてすでに30年。
今も保育は全ての教育の基本という思いは変わらない。

子育て物の取り合いで、きょうだいがよくケンカに。妹が兄のものを取り上げると兄は「ウンウン!」と甲高い声をあげ、すねて、足踏みしながら立ち去ってしまいます。「お兄ちゃんで喋れるんだから、お口で伝えようね」といっても毎回この様子。 同様に、妹に「ごめんね」を言うように伝えると、妹がすねてしまい…。子どもがすねた時の対処方法を教えてください。(5歳、3歳児のママ)

ものと人のなかで子どもは育つ
「子育ては、親と子どもが同い年」ということば、ご存知ですか。つまり、5歳の子を持つ親年齢は5歳。まだまだ未熟者です。子育てで迷ったり、悩んだりするのはあたりまえ。とはいうものの、物の取り合いで不満があっても、足踏みで不満を表現するお兄ちゃん。見ている方がイライラするかもしれませんね。
ところで、「すねる」という行為は、なかよしを知るためにあるように思えてなりません。3歳半から4歳ごろの子どもの特徴は「~ダケレドモ~スル」。「ほしいけれども後で手に入れる」というように、待つことができるようになります。でも、子どもの世界ではお互い、今それがほしいのです。が妹の方がうまくやって、兄ちゃんは我慢、せつないですね。
子どもは理解されて育つ存在です。自分が理解されていると思える時、精神的に安定し、自分を信じて、自分を育てていきます。けんかしながら育ち合うきょうだいの成長を、せつないけれど見守りませんか。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。
専門分野は健康教育学。長年、地域に
根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て保育園に通っていますが、お友達との関わり方は、親もとても考えさせられる部分があると感じています。特に、お友達とケンカしてしまった時などは、親がどこまで介入してよいものでしょうか。ケンカすることで子ども達も成長していくのだと言い聞かせ、今後も見守っていこうと思いますが…。(3歳、0歳児のママ)

3歳になるとお友達との関わりが楽しくなり、その時の様子を言葉で伝えられるようになりますが、「ケンカ」の話は気になりますね。そんな話が出た時は、自分の言葉でその時の気持ちを言えるよう、アドバイスはちょっと控えてお子さんのお話をよく聴いてあげましょう。言葉にすることで気持ちを切り替え、自分なりの気づきに出会ったり、人のアドバイスに耳を傾け、お友達との付き合い方に見通しが持てるようになることもあります。
3歳という年齢を考えると、上手く説明できないことや、思いを上手く言葉にできないことも多いと思います。そういう時は頑張って聴きだすよりも、把握できた範囲の話や、お子さんの様子を園の先生に伝えてみましょう。お子さんが「ケンカ」ととらえていても、先生やお友達の出来事のとらえ方が違うこともありますし、意外に「ケンカ」というほど大げさな出来事ではないこともあります。先生もお子さんの思いを知ることで、その経験が活かせるようにお友達との関係 を配慮することも出来ますし、家庭での対応のヒントも伝えることができます。ぜひ、園の先生と気軽にコミュニケーションを取ってみて欲しいと思います。
「ケンカ」などお友達とのネガティブなかかわりも、お子さんの育ちのサインであり、きっかけでもあります。園の先生と協力しながら、上手に育ちの機会を生かしていけると良いですね。

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●アドバイザー
青木弥生 先生
松山東雲短期大学保育科
准教授
専門は発達心理学で、保育所実習も担当。
子どもの育ちと一緒に変化・成長していく
パパママに関心を持っています。二児の母。

子育て昨年、赤ちゃんが生まれました。今までパパもママも独り占めできていたのに、4歳にして赤ちゃんがえり。赤ちゃんの真似をして自分でできていたことも、「できない、できない」と言います。このまま甘えさせていいのでしょうか。(4歳、0歳児のママ)

弟や妹が生まれたとき「ちょっとだけ」

お二人目のご出産、おめでとうございます。あなたが心配されるように弟や妹が生まれると、お母さんやお父さんの関心と世話は、その赤ちゃんに集中することでしょう。そうなると、急に甘ちゃんになったり、お母さんにまとわりついたり、「赤ちゃんがえり」といわれる態度をとるようになります。さびしさを感じたり、時には嫉妬の感情を抱いたりすることもあります。けれども大丈夫!
私の知っているお父さんは、子どもが「ミルクがほしい」といったらミルクを与えたり、まるで赤ちゃんのように世話をしたそうです。ところが、その子がチョコレートを食べようとした時、「赤ちゃんはチョコ食べれないよ」とひとこと。矛盾する場面でその子はどうしたか。「ボク赤チャン ヤメタ!」と言ったとか。面白いですね。
そうそう、赤ちゃんがえりで悩むあなたにおすすめしたい絵本があります。瀧村有子(さく)鈴木永子(え)『ちょっとだけ』(福音館書店)を手にとってみませんか。おねえちゃんのせつなさとけなげさがわかり、きっとやさしい気持ちになることでしょう。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。
専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている

子育て最近おやつやジュースをねだり、あげないと泣いて駄々をこねて大変で、出先だとついあげてしまいます。ご飯を食べて欲しくても「ご飯ないない、ジュース」と言って食べずに遊んでしまい…。だらだら食べも良くないし一定時間で片づけますが、しばらくすると「おやつ」と。どうすればストレス少なくおやつを減らせるでしょう?(2歳2カ月児のママ)

年齢を問わず、おやつは嬉しいものです。また、胃の小さい幼児にとって、おやつは「第四の食事」とも言われ、栄養や水分の補給にも大切な役割を果たしています。しかし、とりすぎると普段の食事も進まなくなりますし、塩分・糖分・油分のとりすぎは、体にもよくありません。量も中身もタイミングも考えて与えたいものです。
今回の場合、「普通に言っても貰えないけれど、大泣きすると貰えた!」という成功体験が積み重なっていると思われます。すると、子どもは、泣いて、駄々をこねることによって、親に自分の要求を伝え、叶えようとします。
対応としては、与える量を決めて、それしかないところを子どもに見せ、一貫して伝える方法があります。お菓子の棚など、子どもが分かる場所に沢山置いていませんか?あることを知っているのに、我慢しなさいというのは、自我の強い2歳児には難しいことです。本当にない状態であることを子どもに納得させるようにしてみましょう。おやつ以外のことに興味を向けさせることも有効です。また、できれば、大泣きするから与えるのではなく、泣く前に言葉で「おやつ」と伝えた時に与えることも心がけると、よりよい関係が築けると思います。
また、市販のお菓子でなく、うどんやおにぎり、焼き芋や小魚、フルーツやヨーグルトなども取り入れると、普段の食事も進むようになり、虫歯予防にもつながります。
年齢があがるにつれて徐々に我慢もできるようになります。「〇〇してからおやつにしようね」とやさしく言って励まし、できた時は子どもの頑張りをほめて、共に喜びましょう。

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●アドバイザー
香川実恵子先生
松山東雲女子大学 准教授
心理子ども学科子ども専攻
大学で「子どもの食と栄養」、「生活」、「教育実習」などを担当。
郷土食の教材化にも取り組む。2児の母。

子育て【お友だちをすぐたたく】息子は遊んでいる時にお友だちをたたくクセがあり、遊ばせていてもヒヤヒヤします。たたくのをやめさせたいのですが、どうしたらいいでしょう。たたいてしまった時に、相手の子やママにどう接し、謝ったらいいかも悩みです。M・Tさん(5歳児のママ)

「困った行動」は子どもからのサイン

4.5歳児にもなれば、子どもは大人との関係の中だけでなく、子ども同士の交流の中で競いあったり、認めあったりして自尊心を育んでいくものです。しかし、お友だちと遊んでいる時、たたくという「困った行動」をとると、親が怒ることが多い。親の言うことを聞かないと、困ってしまいますね。
子どもは、親の思いどおりに動いてくれません。しかも「困った行動」にはそうするだけの理由があります。「大人のペースで子どもを動かしていないか?」「ことばで話しかけることをていねいにしているか?」など、自分の子育てを振り返るいいチャンスです。日頃からその子を抱きしめてほしいと願っています。
子育ての人間関係で大切なことは、迷惑をかけないことではなくて、上手に迷惑をかけあう関係を築くことだと思います。そうなれば、謝り方もおのずと決まることでしょう。常々親同士が親しく交流してほしいのです。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て子どもが2人いるとどうしても下の子に手がかかり、上の子をかまってあげれないためか、わがままに…。しつけが難しいのですが、それぞれどう接すればよいでしょうか?(1歳・4歳のママ)

子どもに限らず、人は誰でもできることなら、自分だけを大切にしてほしいものです。大人は周りのことを考えて理性的にふるまうことができますが、子どもはそうではありません。親の愛情を独占したいのです。これはわがままということではなく、健全に育っている子どもの姿です。ご相談の子どもさんは順調に育っています。きょうだいは、家庭の中では親の愛情を奪い合うライバルでもあるのです。
下の子が生まれるまでは上の子は両親の愛情を独占できていたことを考えると、現状に不満なのは当然です。しかしながら親の立場からは下の子を保護するのはごく自然なことです。1歳の子は自分だけでは生きられないのですから。
では、どうしたらよいのでしょうか。できるだけ上の子の寂しい気持ちに応えることです。
例えば、下の子が寝静まったら、ゆっくり相手をする、抱っこする、膝に抱いて歌う、絵本を読む、一緒におやつを食べるなどしてみてはどうでしょうか。少し照れながらもうれしそうにするはずです。つまり、上の子に我慢を強いるだけではなく、可能な範囲内で気持ちを受け止めるのです。具体的には、一緒の時間を持ち、「えらいね」「お母さんとっても助かるよ」「ありがとう」などと上の子の気持ちに応えることが必要だと思うのです。
自分の気持ちが受け入れられると、子どもは素直になり、逆に下の子を気づかったりすることもあります。「ちっちゃいね、かわいいね」「(まだ離乳食で)おいしいものが食べれんけんかわいそう」などという言葉が聞かれたりするのです。こんな姿は大きくてもかわいいですね。

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●アドバイザー
児嶋 雅典先生
松山東雲女子大学人文科学部
心理子ども学科子ども専攻
小学校の教師になるつもりが、
保育の面白さに気づいてすでに30年。
今も保育は全ての教育の基本という思いは変わらない。

子育て単身赴任で土日だけ帰ってくる夫は、「子どものわがままは、ダメなものはダメ」と言い、子どもも怖いので夫の言うことを聞きます。一方、私や近くにいる祖母の言うことは聞きません。私が「ダメなものはダメ」と言っても、いつも笑ってふざけています。このままの環境で大丈夫でしょうか。(2歳のママ)

あなたのやさしさこそ、子どもには大事
いま、単身赴任の家庭やひとり親が増えています。それ故、あなたの悩みはあなただけのものではありません。あなたの悩みには、子どもの成長にとって「父性」の欠如した状態の中で子育てをどうするか、という問題と、伝わる心がめばえる2歳児の世界をどう理解するか、という問題があるように思います。
子どもの成長に必要な「父性」とは、よく言われているように、家庭の生活を支える親の「頼もしさ」と、社会で働く大人の「きびしさ」と考えてよいでしょう。子どもにはあなたの「やさしさ」と「きびしさ」が必要です。それ故、あなたやおばあちゃんの「甘さ」は大事なのです。
同じように「ダメ」と言っても、人によってきいたり、きかなかったり。このように2歳児の自我は、周囲とのさまざまなあつれきを生み出しますが、そのあつれきさえも、大きくなったプライドによって、もたらされたものです。お子さんが自分の成長を気兼ねなく、疑いなく信じていられる自我を大事にしてほしいですね。今のままで大丈夫です。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育てまわりの子は夜パンツで寝ていますが、息子はまだオムツです。夜間出なくなったらパンツにしようと待っていますが、毎朝オムツに出ています。「パンツにしたら起きてトイレに行くよ」と周囲に言われますが、熟睡して欲しいし、漏れるのも嫌で踏み切れません。どんなタイミングでパンツにかえたらいいですか?

現在、3歳という年齢から考えても、夜間の睡眠を優先させたいというK・Kさんの判断でよいのではないでしょうか。
夜間のおねしょは、しつけの良し悪しとは関係ありません。小さな子どもは夜間のおしっこの産生を抑える抗利尿ホルモンが十分に分泌されないため、夜間におしっこが出ます。
膀胱機能が整う時期には個人差がありますが、6歳くらいまでには整ってきますので、気長に見守っていきましょう。焦って布パンツにすると、子どもは「濡らしてしまった」というプレッシャーとびしょぬれの不快感を味わいながら眠ることになります。親も夜中は眠たいので、片づけをする際に不機嫌な対応をしてしまいがちです。
起床時にオムツの濡れる量の変化をよく観察し、濡れる量が少なくなってきたら膀胱機能が整ってきたサインです。朝少し早めに起こしてトイレに連れていくとよいでしょう。
ぜひ、トイレでおしっこが成功できたら、“毎朝”ほめてあげてくださいね。自信がついたら、布パンツにチャレンジしましょう。
寝る3時間前の水分量は取り過ぎないようにするのもコツなので、大人は夕食を取る時間が遅くなり過ぎないよう工夫してあげるとよいですね。

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●アドバイザー
友川礼先生
松山東雲短期大学講師
児童家庭福祉、社会的養護、施設実習などを担当。
専門は相談援助、安心安全な養育の体験型プログラムの開発。
1児の母。

子育て2歳の娘は食事を始めて数分で椅子からジャンプ。テーブルに座ったり、絶叫したり、お皿をギーギー…注意しても反抗して絶対にやめません。食が細いのでたくさん食べて欲しいけど、毎回こんな調子で叱ってばかり。食事が本当に憂鬱ですが、どうすればよいでしょう。

大丈夫! 子どもの思いを受けとめよう

1歳半前後に誕生する自我は、「自分の存在に誇りを持つ」ことのはじまりと言われています。2歳児になると、内面の広がりによってふくらんでいく自我の拡大にともない、親の思うようにならないことが増えてきます。だからお子さんの食事中のマナー、注意された時の反抗的な態度や小食の悩みなど、あなたのご心配はよくわかります。では、子どもの「強情」にどう対応するか。発達心理学者の神田英雄氏の本から学んだことをお伝えします。

2歳児には、とにかく「わかった」「いいよ」と言いましょう。たとえば食事中に遊び始めたら、「いいよ、いま食べたくないんだね。じゃあ、お母さんは大急ぎで洗い物をしちゃうからね」と言葉を返すと、子どもは「ジャ、待ッテル」と気持ちを切り換えることができるようです。自分の思いが伝わったと感じた2歳児は、とってもいい表情を見せてくれるものです。わが家でもそうでした。

また親が思うように食べてくれなくても、自分が理解されていると感じたら、きっとその子なりに食べます。その安定感の上で、自分の気持ちをコントロールするのです。反抗的な態度を取ることができるのも、根本的なところで許されているという安心感があるためです。今しかない2歳児の子育てを楽しんでくださいね。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育てマイペースな娘はなかなか次に行動を移してくれず、毎朝の準備に2時間以上かかってしまいます。小学生になった時が不安です。どのようにリードすればいいでしょうか?

私たちは、赤ちゃんが誕生したときはそれだけでうれしくなります。それが子どもの成長とともに子どもへの要求が多くなります。もっと優しい子になってほしい。もう少しお利口であってほしい。学校の成績が優秀であってほしい。スポーツが上手であってほしいなどと。
子どもの成長についての満足感の国際比較調査があります。日本の親は子どもが大きくなるにつれて満足度が低くなるのに対し、外国の親はその逆なのです。それは他の子どもと比べたり、親の期待感から子どもを評価することが原因のようです。
さまざまな個性や育ちがあって当然です。他の子どもと比べる必要はありません。ゆっくりの子どもさんには、そのゆっくりを尊重する気持ちが大切です。いつでもご両親には子どもの味方であることを伝えてほしいのです。そうした気持ちで接していると子どもさんは安心して育つことができるからです。
優しかった親が自分を困った目で見るようになると、子どもさんはどう感じるのでしょうか。
ご両親の気持ちを暗くしてしまう自分の存在をよろこべなくなりますし、萎縮して自信をなくし、実際の力が発揮できなくなります。リードの仕方というより、子どもさんを優しい目で見、そのゆっくりを尊重することです。

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●アドバイザー
児嶋 雅典先生
松山東雲女子大学人文科学部
心理子ども学科子ども専攻
小学校の教師になるつもりが、保育の面白さに気づいてすでに30年。今も保育は全ての教育の基本という思いは変わらない。

子育て7歳と2歳の男の子2人兄弟で、よく戦いごっこをしています。仲良く遊ぶ間はいいのですが、次第にエスカレートして 弟が兄をたたいたり、投げつけたり…。 最後は兄がどなったり、やり返して弟が泣かされています。 親はどこまで介入したものか悩んでいます。

男の子の兄弟げんかの様子が目に浮かぶようです。この時期にこのようなケンカ体験ができて幸せですね。でも、母親としては介入のタイミングを考えざるをえません。そのお気持ち、よくわかります。
ところで、2歳児は内面の拡大にともなって自我が充実していく時期です。また2歳児期は「貸して」「順番」など人間関係を調整していく時期でもあります。それ故、兄とのトラブルは大事な経験といえるでしょう。
一方、やさしい兄ちゃんといっても耐えることには限界があります。当然、やり返すことになるでしょう。「愛するって耐えることなの」。そんな言葉が浮かんできますが、もし命に別条がないようなケンカであれば親として兄をしかるよりも彼のプライドを認めてほしいと思います。
「ケンカする程仲がいい」、そんな言葉を信じてお子さんの成長を見守ってくださいね。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て息子はかなり偏食で、まれに味噌汁やコロッケを食べる以外、ほぼご飯しか食べません。一方、土曜のプレスクールのお弁当は完食。私が作ったものは要らないと押し返します。家でも食べてもらうには?

せっかく愛情と手間暇かけて作った料理を食べないとは…、がっかりですね。
しかし、土曜日のお弁当は完食できるのですから、甘えてよい時と、そうできない時を分かっているのでしょう。知恵もつき意思表示もできるようになってきたな…と、お子さんの成長過程として前向きに捉えましょう。
対応としては、まず、お腹をよくすかせることが大切です。外遊びなどでしっかり体を動かして空腹の状態を作り、料理を出しましょう。
ご飯が好きならば、おにぎりや炒飯、おじやの具に、刻む・すりおろすなどして混ぜると、一度に複数の食品を食べられます。2歳児は乳歯が完全に生え揃っていない子も多いですから、大きさやかたさなども配慮しましょう。
また、「お母さんにもかっこよく食べているところ見せて」と言って、完食したお弁当と同じ料理を出してみると良いかもしれません。初めての料理より皆と一緒に食べた料理の方が安心感をもって食べられるはずです。食べない時にも「食べなさい」と強要せずに、会話を楽しみながら声かけを工夫してみましょう。
全部食べられなくても、まずは少量食べることを目標に、食べたら一緒に喜びましょう。
そして、徐々に量や品数を増やして、慣らしていきましょう。

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●アドバイザー
香川実恵子先生
松山東雲女子大学 准教授
心理子ども学科子ども専攻
大学で「子どもの食と栄養」、「生活」、「教育実習」などを担当。
郷土食の教材化にも取り組む。2児の母。

子育て今後の学習机の置き場所を考え中です。リビングに学習机を 置くとよいと聞きますが、親子でコミュニケーションがとり やすく、学習に取り組みやすい環境はどのように作っていけ ばよいでしょうか?

学習机の置き場所という問いかけには、親にとって子どもが学校でどんな生活をしているか知りたいということと、家庭で学習習慣をつけさせたいという願いが込められているように思います。
一方、子どもにとっては仕事から帰ってあわただしく夕食の準備を始めた母親に、友だちとの遊びのことや学校のことをしゃべりたがっているかもしれません。だけどそのことを先にしつこく聞かれると、逆に言いたくないと思うこともあるでしょう。
今、愛媛では学力をめぐって、「自主勉」という名の強制的な宿題のことも耳にすることがあります。親が多忙で「早くしなさい」という気持ちもよくわかります。しかし、一緒に夕食の準備をしながら子どもの話に耳を傾けてほしいし、学校の準備物のこともそっと確認していただきたいと思います。おしゃべりしながら宿題する子に「ようやってるね」と認めて欲しいのです。
やがて子ども部屋の要求が出てくるかもしれません。お宅の事情とお子さんの発達に応じて学習机のスペースをどうするか考えてみたらいかがでしょうか。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て息子は、3語文がやっとで、うまくしゃべれません。 聞いている内容は分かるようで単語は出ますが、 言葉の説明は難しいです。言葉の発達について教えてください。

3歳児の発達に言葉は欠かせません。1歳児は言葉の意味を理解できてもまだ話せる言葉は多くはありません。「まま」「まんま」「ぶーぶー」などです。言葉を発したくても構音器官(舌、喉、唇、歯、歯茎など)が育っていないので発音ができないのです。まだ発音できないのですが、それだからこそ大人の側が話しかけることはとても重要になります。その声や言葉を聞いて同じ音を出そうとするのですから。2歳になると言葉の数が増え「まま、きた」「おてて、きれい」などの2語文があらわれます。助詞はまだうまく使えませんが、もうこの頃には大人の話すことの意味はほとんど理解できます。3歳になると言葉の数は2000語ほどに増え、おしゃべりになります。してほしいことを言えますし、またその理由を言うこともできるようになります。日常生活にはほとんど困らなくなるのです。ですが3歳になれば自動的に言葉が発達するのではありません。誕生したときから笑顔で接し、言葉や歌を聞かせ慈しむからこそ育つのです。愛情の表現として表情、あやし、言葉がけ、歌、散歩などがあり、子どもはそれに応えようとして言葉などを結果として身につけるのです。

言葉は知的な発達にも大きくかかわりますので心配されるのはよく分かります。ですが、よく言われるように言葉の発達は個人差が大きく、あまり心配しすぎないことも大切なことです。子どものプレッシャーになるからです。 毎日の生活の中で、してほしいことを自分の言葉で言えるように配慮するのも一案です。大人が気をきかせ先回りして生活のお世話をすることにより、自分で「ごはんがほしい」「ねむたい」と言わなくてもすむ子どももいるようです。

●アドバイザー
児嶋 雅典先生
松山東雲女子大学心理子ども学科子ども専攻教授
小学校の教師になるつもりが、保育の面白さに気づいてすでに30年。今も保育は全ての教育の基本という思いは変わらない。

子育て兄(4歳)と妹(1歳)が、一緒に仲良く遊ぶことができません。 妹は、お兄ちゃん大好きで、兄のすることに興味津々。 でも兄にとっては、妹は邪魔をする存在のようで、 すぐに私に「あっちへやって」と言います。 二人仲良く遊んで欲しいのですが、 親はどうすればよいでしょう。

幼いきょうだいの関係は、一面では、けんかしあう関係です。
「わけまえ」や「所有」、「順番」をめぐって、争い、しょっちゅう、きょうだいげんかをやっています。
こうした経験のなかで子どもたちは、満足の感情とか、くやしさの感情をたっぷり味わいます。同時にきょうだいの関係は、「背のび」と「思いやり」が育つ場面でもあります。兄のやっていることは、妹の成長にとってよきモデルになることでしょう。きょうだいげんかの時、親が下手に仲裁にはいると、ますます紛糾することもあります。親にとって大切なことは、どの子にも公平に接することです。

子どもは比較されることが大きらい。それぞれの子が持っているユニークな個性を認めながら、危険がなければ愛の車間距離できょうだいげんかを楽しんでみませんか。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている

子育てお金のトレーニングを始めたいと思っています。金銭感覚を養うために、 どんなことから始めたらよいでしょうか

確かに幼児期からお金の大切さを教えることは大事だと思います。
子どもは幼稚園や保育園での集団生活を通して、物の貸し借りやお店屋さんごっこなど、遊びの中で自然と「物の価値」について学んでいきます。そうしたやりとりから自分の持っている物と相手が持っている物が同等の価値かどうかを判断する基準、いわゆる「価値の尺度」が養われていきます。

小さなお子さんであれば、まずお金のおもちゃを与える等して、何とお金を替えることが出来るのか、お買い物ごっこを交えて始めてみてはどうでしょうか。幼稚園や保育園の年長さんぐらいになってくると、お年玉や誕生日のお祝いなどで本物のお金をもらう機会が増えてくると思います。しかしせっかくもらったお小遣いやお年玉を全部使い果たしておもちゃを買ってしまったなんていうエピソードをよく耳にします。
そんな時はまず“買う前に止める”よりも「本当にそれでいいの?」などと買う前によく念を押して、その後、例え失敗すると分かっていても黙って見守ってあげることが大切です。
そうした失敗から、次に欲しい物があった時のために我慢しようという気持ちが育ってくるものです。また日頃から、お手伝いなどをさせて、与えたお金を貯金させる習慣をつけることも良いと思います。定期的に貯金箱の中身を数えて、増えたお金を実感させるとモチベーションも上がると思いますよ。

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●アドバイザー
髙橋洋行先生
松山東雲短期大学保育科講師
幼稚園教育実習、保育者論などを担当。専門は教育学。
愛媛県のB級グルメ探訪が趣味。1児の父。

子育てお昼寝をするので、なかなか夜 早く寝ることができません。 小学校にあがって朝ちゃんと起きられるか心配です。 寝る時間をどうコントロールしたらよいでしょうか?

いよいよ小学生になりますか!成長の楽しみと同時に、新たな悩みも出てきますね。ところで、眠りは心とからだの大事な栄養。親が外で働いていると、労働時間の関係で、夕食や入浴は遅くなりがちです。でも、寝させようとしないと子どもは眠りません。
昼間、いっぱい遊んでいれば、短時間の昼寝は、夜の睡眠の妨げにはならないそうです。朝、カーテンを開けて、日の光を浴びて、さわやかな目覚めにしたいものですね。子どもの早起きをすすめる会編『早起き脳が子どもを伸ばす』(けやき出版)を参考に、早寝の5つのレシピをお伝えしましょう。

〈1〉早く寝かそうと思いましょう
〈2〉晩ごはんをできるだけ早くしましょう
〈3〉お風呂に入りましょう
〈4〉電気を消して、部屋を暗くしましょう
〈5〉寝る前には、いつものことをいつもの順番でしてから、「おやすみなさい」っていいましょう

でも、あせらないでおおらかに働きかけてくださいね。
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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育てお箸トレーニング中ですが、クロスして上手に扱えません。 トレーニングのコツは?

保育所では2 ~ 3歳でお箸を使い始めるケースが多いようです。その前にまずはお子さんのスプーンの持ち方を観察して、箸を使い始める準備を整えましょう。子どもは最初は食べ物をすくう、かきこむ、突き刺すなど工夫しながら箸を使います。4歳位で持ち方が身につき、5歳位で上手に使うようになる子が多いです。最初から上手に使うことにとらわれず、気長に教えましょう。食材は切り方などを工夫してつまみやすい大きさに。箸は長すぎるとクロスしやすいので子どもにあったものを。割り箸も4分の3位の長さに切ると使いやすいです。プラスチック製や塗り箸より木や竹製が滑りにくくてよいでしょう。 クロスする理由は、指に力が入りすぎる場合が多いです。つかもうとするほど手に力が入り、箸先が交差しさらにつかめなくなります。グーで強く箸を握りすぎないよう手の力を抜き、中指が上の箸を下側から支えられるように支援します。大人が手本を示しながら、やさしく教えていきましょう。 上達は手指の発達と大きく関係するので、ままごとの中で箸を使う、洗濯ばさみや粘土遊び、あやとり、ハサミを使うなど、手指を使った遊びもトレーニングに有効です。

子どもの手指の発達と大人の働きかけが合わさり、よい箸使いが徐々に身に付き、クロス箸の子の割合は年と共に減ります。箸の矯正にとらわれて食事が苦痛にならないよう、できたことをたくさん褒めながら、根気強く応援していきましょう。

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●アドバイザー
香川実恵子先生
松山東雲女子大学心理子ども学科子ども専攻准教授
大学で子どもの食と栄養、生活、教育実習などを担当。郷土食の教材化にも取り組む。2児の母。

子育て年長の頃から息子がお出かけを嫌がるように…。休日は家族で過ごしたいけれど「お友だちと遊びたい」と、お友だち家族の都合が分からなくても、留守番を希望します。成長とはいえイライラ…親が子離れするべきでしょうか?A・Sさん(8歳・0歳のママ)

「~ダケレドモ~スル」。さみしいけれども留守番をする、というように見通しを持ち、待つことができるるようになるのが、3歳半から4歳頃です。幼児期にお留守番の経験は大事です。

ところで、ご質問の件ですが、休日に家族と出かけるのではなく、「友だちと遊びたい」と言えるようになったこと、それは成長のひとつの姿です。ただ、気になることは、彼のお留守番の経験と、友だち関係です。「遊びたい」という友だちとの関係がどうなっているか?日頃そのお友だち(家族)とどんな交流をしてきたか、親としては当然心配されることでしょう。

強いあこがれをもって自分の将来を夢見ることができるのが、小学校の低学年時代です。自分が本当はどうしたいのか。ファンタジーとリアルな世界が共存するこの時代に大切なことは、説得よりも納得。「友だちと遊びたい」というお子さんの気持ちに共感しつつ、家族と一緒に休日を過ごす楽しみについて語りたいものですね。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授
聖カタリナ大学教授人間健康福祉学部健康スポーツ学科。
専門分野は健康教育学。
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て3歳の子のトイレトレーニングに困っています。幼稚園では、トイレ誘導の際は素直に行くようですが、家で誘導すると、泣いて嫌がります。どうすればよいでしょう? M・Sさん(3歳・0歳のママ)

きっと幼稚園ではお友だちがトイレに行く様子を見ることで、「ぼくも行った方がいいのかな…?」と思い、トイレに行けているのだと思います。3歳になると、周囲の様子をうかがいながら合わせることが少しずつできるようになります。幼稚園の先生もそのような子どもの育ちをふまえて誘導していますので、おうちでも同じようにするのは難しいかもしれません。 遊んでいてトイレに関心が向きにくかったり、何度も誘ったりしてしまうと「自分はトイレに行きたいのか?」という判断をしにくくなります。 また、内心「行きたいな」と思っていても、自分で決めて行きたい!という意識が強くなる時期でもありますので、「今トイレに行ってみる?それとも後にする?」と自分で決められるように声をかけてみてはどうでしょうか。拒否しながらも明らかに我慢している様子なら「もう少し我慢できる?」と判断を手助けするやり方もあります。「自分で決めて、できた」という経験を上手に手助けしてみましょう。 失敗してしまったら「おしっこが出そうって分かっていたけど、もっと遊びたかったんだね」とお子さんの思いを言葉にしてあげてみてください。甘えたい気持ちとトイレに行かねばという気持ちの葛藤を受け止めてもらえたと感じることが、次は頑張ってみようという意欲につながります。

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●アドバイザー
青木 弥生先生

松山東雲短期大学保育科准教授
専門は発達心理学。
子どもの育ちと一緒に変化・成長していくパパママに関心を持っています。
年長男子と0歳女子の子育てに奮闘中の働く母でもあります。

子育て年長の頃から息子がお出かけを嫌がるように…。 休日は家族で過ごしたいけれど「お友だちと遊びたい」と、お友だち家族の都合が分からなくても、留守番を希望します。 成長とはいえイライラ…親が子離れするべきでしょうか?A・Sさん(8歳・0歳のママ)

「〜ダケレドモ〜スル」。さみしいけれども留守番をする、というように見通しを持ち、待つことができるるようになるのが、3歳半から4歳頃です。幼児期にお留守番の経験は大事です。

 ところで、ご質問の件ですが、休日に家族と出かけるのではなく、「友だちと遊びたい」と言えるようになったこと、それは成長のひとつの姿です。ただ、気になることは、彼のお留守番の経験と、友だち関係です。「遊びたい」という友だちとの関係がどうなっているか?

日頃そのお友だち(家族)とどんな交流をしてきたか、親としては当然心配されることでしょう。

 強いあこがれをもって自分の将来を夢見ることができるのが、小学校の低学年時代です。自分が本当はどうしたいのか。ファンタジーとリアルな世界が共存するこの時代に大切なことは、説得よりも納得。「友だちと遊びたい」というお子さんの気持ちに共感しつつ、家族と一緒に休日を過ごす楽しみについて語りたいものですね。201501QA

●アドバイザー
山本万喜雄先生
愛媛大学名誉教授、
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科。専門分野は健康教育学。長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。

子育て本を読んでも文字を教えても、いっこうに興味を示しません。 年長なのに…………とあせってしまいます

就学を考えるとお気持ちはよく分かります。授業についていけないのではないか、他の子に遅れをとるのではないかと心配されるのだと思います。ですが、無理して教えたとしても文字に対する興味は改善されないのではないでしょうか。
保育では文字そのものを教えることはあまりしません。それよりも文字を覚えたくなるような工夫をするのです。なぜ、そうするのでしょうか。文字を知る必要を感じていないのに、教えられると自分を否定されたように感じるからです。今日は「あ行」明日は「か行」という学習は子どもには面白く感じられないのです。
それよりも例えば、先生の方から冬に年賀状、夏に暑中お見舞いを出す方がはるかに効果的です。「大好きな先生に返事を書きたい。でも字が分からない」状況が作られるからです。子どものその気持ちが大きければ親に代筆を頼んだり、文字を教えてもらったりして返事を出そうとします。そうした必要感をもちながら無理なく文字を読んだり書いたりできるよろこびを手にしてほしいのです。
大人には早く文字を読めるように書けるようにと子どもに期待をしてしまう傾向があります。ですが、字が読めないその時期の大切さもあります。絵本を読んでもらうこと。自分のためにだけ読んでもらえる満足感は、その子が生きていく第一歩になりますし、また大きな自信にもつながるものです。

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●アドバイザー
児嶋 雅典先生
松山東雲短期大学保育科教授
小学校の教師になるつもりが、保育の面白さに気づいてすでに30年。今も保育は全ての教育の基本という思いは変わらない。

子育て何を言っても「イヤ」。「ダメ」ということをわざとやったり。これって反抗期? 幼児の反抗期とは、どういうものですか。

1歳を過ぎた頃から、子どもたちは次第に強情な姿を見せるようになります。自分の思いどおりにならない時に、手足をバタバタさせながら泣きわめき、親を困らせます。
「服、着替えるよ」「イヤー」
「ごはん、食べるよ」「イヤー」
「トイレは?」「イヤー」
こんな調子で「イヤー」を連発されたら、新米ママはほとほと困りますね。でも、これは、自分なりの意図と大人の要求とをうまく調節できないところから生じる行動です。はっきりしているのは、自分がしたいという主体性が子どもに育っていなければ、「イヤ」という強情やわがままは出現しないということです。
1歳6カ月過ぎになると、自分の気持ちを立て直し、切り換えていくようになります。「~デハナクテ~ダ」というように。だから、そんな時は大人の思いを押しつけるのではなく、「どっちにするの?」と、子どもに選ばせたらいかがでしょうか。
わがままを言ったり、強情だったりと、手のかかる1.2歳児ですが、私たちは、子どもの育つみちすじを学びながら、子どもの「反抗」と上手につきあっていきたいものですね。

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●アドバイザー
山本万喜雄先生
聖カタリナ大学教授
人間健康福祉学部健康スポーツ学科
専門分野:健康教育学
長年、地域に根ざした子育て支援活動に関わっている。