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えんじぃなの読者を代表するスペシャルサポーターのママたちのブログです。

その他砥部焼の話。

ハマダさんのつれづれなるママに。


皆さんこんにちは。ハマダです。
せっかくなので、砥部焼のお話を少しだけ。
砥部焼は国の伝統的工芸品であり、愛媛県指定無形文化財であります。
工芸品であり、文化財なのです。
愛媛のご家庭では、一つや二つは砥部焼が食器棚にあるのではないかと思います。
自然と家庭になじんでいるやきものが「これ砥部焼やったんや!知らんかった~」ということもあるでしょう。
お店や販売会で購入する以外に、学校行事やイベントで絵付けをすることもありますし、何かの記念品でいただくこともあるでしょう。

私が以前勤めていた「砥部焼伝統産業会館」は平成元年に開館しました。
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「平成と同い年です」というのが館内説明の時の常套句でしたが、その平成も終わりますね。
私は11年間勤めましたが、その間に砥部焼をとりまく環境も変わったなあと感じることがありました。
例えば、売れ筋商品であった花器(水盤)、灰皿、茶器などは小売店からほとんど姿を消しました。
それらは消費者からの問い合わせが徐々に減っていき、それに伴い、作っていた窯元も減りました。
また、大きな壺や鉢などの売上も減り、在庫を抱えることを恐れて大物が作れないという若い陶工の話もよく聞きました。
「作らないと上達しないけど、作っても売れんしなあ」ということです。
悩ましいですね。

退職後は外部から一ファンとして関わりましたが、消費者が求めるものも、陶工が作るものも、20年前と比べて、より個性化、個別化が進んだように感じます。
特に、「陶芸塾」の卒業生の存在、特に女性陶工の増加が大きいかもしれません。
陶芸塾では「土練りから焼成まで」を学ぶことができます。
これはけっこう画期的なことでした。何故かというと、砥部は基本、分業制でやっているのです。
例えば、土練りや成形は男性(夫)、絵付けは女性(女)、焼成は男性(夫)…など。
大先輩の女性作家さんから「私は絵付け以外は分からない。塾生はすごい」と感心する声も聞きました。
絵付けのみならず、ロクロ技術の高みを目指し、作陶に励む女性陶工もいます。女性同士で分業する窯元も現れています。
砥部は他産地に比べて、開かれた窯業地であると言われています。
砥部焼の代表的な白磁に藍の呉須染付、というイメージは、実は昭和40年代に作られた物です。
美しい青磁や青白磁、赤や金などの鮮やかな色絵磁器、黒やピンクなどPOPでモダンな色使いのもの、造形にこだわった土物・・・手づくり手描きで生産された生活のうつわ。
伝統を守りつつ、現代の感覚を取り込みながら、これからますます砥部という窯業地は進化していくことでしょう。

昨年、やきものについての記事を書く機会を得て、久々に日本のやきものの歴史や概要、産地の動向などを勉強し直しました。
改めて砥部焼についても自分なりに見つめなおすことができました。
以前書きましたが、作り手でもないのに、伝統ある「砥部焼陶和会」に所属させてもらったこともいい経験です。
これからも色々な形で、砥部焼と関わっていきたいと思っています。

第36回砥部焼まつり
4/20〔土〕9:00~20:00
4/21〔日〕9:00~17:00
春の砥部焼の祭典。大即売会の他、イベント盛りだくさんです。
絵付けやロクロの体験もできますよ。
公式HPはこちら

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千山窯さんで撮影させてもらった絵付け後のお皿。
まだ黒っぽいですね。
釉薬をかけて焼成すると、白磁に藍色のお皿に変身します。
不思議ですよね。

sara
娘の卒園記念品です。

プリキュアに夢中な幼稚園年長の6歳と、食欲旺盛な1歳の姉妹の母です。
「砥部焼」の販売やイベント、研究、観光、広報などに10年以上携わり、退職後は育児の傍ら、砥部焼とレジンを組み合わせたアクセサリーを作ってみたり…。現在はライター業の傍らクロスワードクイズ作家をしております。30年来の広島カープファン。

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